2018年11月、ドイツ・エッセンでジアードと信吾は出会った。ふたりは国境を越えた地で、映画と戦争とテロリズムについて語り合い、日本での再会を誓った。
そして2019年3月、ジアードは初めて日本を訪れた。
目まぐるしく時間が消費される東京で、ふたりは再会の約束を果たせない。
彼らは互いにヴォイスメッセージを残し合う。 『セメントの記憶』が生み出した、新鋭の映画作家による映画の中だけで実現した再会は、時間と距離と友情についてのドキュメンタリーとなった。